温水洗浄便座の温水が止まらなくなってしまった話

何年か前のことです。トイレの個室に入りました。そのトイレは温水洗浄便座で、操作は壁面に取り付けられたパネルで行うタイプでした。温水を出すために「おしり」のボタンを押したあと、悲劇が起こりました。

 

壁面の操作パネルは電池で動作していたのですが、なんと私がおしりボタンを押した直後にパネルの液晶は消え、制御不能となってしまったのです。

 

便座から伸びた管。その管から尻に放出し続ける温水。私は一生この個室で暮らさねばならないのか。そう思いました。冷静になって周りを見渡しました。温水洗浄便座の電源ケーブルを見つけました。これを引っこ抜けばもしかしたら止まるかも。映画なんかでよくある時限爆弾のコードを切るかのごとく、ゆっくりとケーブルに手を伸ばしてコンセントを引っこ抜きました。

 

私を攻撃し続けた管は元の位置に帰還し、私は個室から生還しました。滅多に遭遇しないシチュエーションだとは思いますが、もしものときのために覚えておいて下さい。

 

「温水洗浄便座の操作パネルの電池が切れたら迷わず電源を引っこ抜け!」